連日の暑さ。

こう暑いと、どうしてもイライラしてしまいますよね^^;

 

感情が先に動いた言動というのは、なかなか制御が利かないものです。

自分自身も思い当たるところは色々あります(反省)。

 

僕は普段は政治的な意見はこういう場では述べないことにしています。

それは、音楽、芸術というものは「利用されやすい」危うい位置にあるからです。

周りからも、自分自身からも。

述べてはいけないということではありません。

芸術を扱うものだからこそ、理性を大事にしないといけません。

基本的に我々は「オツムが弱い」という事をしっかり認識しないといけないのです…(–;)

特に音大・芸大を出てる我々は。

感情に任せ、攻撃的な言葉を放ってもその先には虚しさしか残りません。

国に対しても、政府に対しても、そして、人に対しても。

僕の大好きな、大切にしている歌詞を、記事の一番下に載せておきます。

感情は力もくれますが、その人自身を盲目にもしてしまいます。

なので、そういった事を書く時は何度も読み返してから投稿します。

 

僕は、心は感情だけではないという考えです。感情は心、理性は頭、とイメージされることが多いかと思いますが、理性は心をコントロールし、感情は頭を支配する時もあります。

 

 

 

9月15日は、浜離宮朝日ホールにて、ソプラノのチョン・ウォルソンさんがプロデュースする公演があります。

 

チョン・ウォルソン(田月仙)プロデュース公演
愛と自由を求めて

 

チョン・ウォルソン(田 月仙)(ソプラノ)
松村英行(テノール)、井上雅人(バリトン)、城田佐和子(ソプラノ)、追川礼章(ピアノ)、Choi ChunHee(指揮)
Coni-Nicoチェンバーアンサンブル、Lee Eun-hwa(伽耶琴)

 

現在の日韓は非常に険悪な状況です。

僕は、無理に改善を強行するのではなく、冷静に判断できる状況になってからでないと意味がないと考えています。

でも、このまま憎み合うことが良いとは思っておりません。わかりあえる日が来ることが何よりも素晴らしいことです。

感情が頭を支配してしまっている状況から、理性で心を平穏に保てる状況に変わっていくことを祈っております。

今回の公演、その願いも込めて演奏いたします。

 

音楽・芸術というものは、心に作用をする特別な力があります。

悪意のある芸術は、人々の心に巣喰い、結果として凶器にもなりうるのです。だからこそ、間違った方向には使っていけないものです。

 

今回のチラシに書いてある

「愛と自由を求めて」

 

愛に生きる。愛とは何か。

自由に生きる。自由とは何か。

 

その言葉に盲目になってはいないか。

 

じっくり考えてみるに相応しい作品だと思います。

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Lisztの愛の夢 第3番 の元になった歌曲の歌詞です。

O lieb,so lang du lieben kanns (Ferdinand von Freiligrath)

O lieb,so lang du lieben kannst!
O lieb,so lang du lieben magst!
Die Stunde kommt,die Stunde kommt,
Wo du an Gräbern stehst und klagst.

Und sorge,daß dein Herz glüht
Und Liebe hegt und Liebe trägt,
So lang ihm noch ein ander Herz
In Liebe warm entgegenschlägt.

Und wer dir seine Brust erschließt,
O tu ihm,was du kannst,zu lieb!
Und mach ihm jede Stunde froh,
Und mach ihm keine Stunde trüb.

Und hüte deine Zunge wohl,
Bald ist ein böses Wort gesagt!
O Gott,es war nicht bös gemeint,-
Der andre aber geht und klagt.

O lieb,solang du lieben kannst!

おお 愛しうる限り愛せ

おお 愛しなさい、あなたが愛しうる限り!
おお 愛しなさい、あなたが愛したいだけ!
その時は来るのです、その時は来るのです
あなたが墓の前に立って歎く時が

だから心して、
あなたの心が燃え立つことを
愛をはぐくみ、愛を携えることを
その愛がなお他のひとりの心と
愛の中で 暖かく共に脈打つ限り

あなたにその心を開く者に
おお あなたは彼に、できうる限り、
優しくありなさい!
彼をあらゆる時に幸福にするのです
彼をいかなる時にも悲しませてはいけません!

そして気をつけるのです
あなたの舌には十分に
間違ったことを
言ってしまったあとですぐに
ああ神様、そんなつもりでは
なかったのです と言っても
彼は去って行ってしまうでしょう
嘆きと共に

おお 愛しなさい、あなたが愛しうる限り!

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