今回のプログラムの最後は、R.シュトラウスの歌曲を配置しました。
献呈
万霊節
明日!
の三曲。
まずは若い頃の作品「最後の木の葉(Letzte Blätter)による8つの歌曲」より、”献呈”と”万霊節”。
シューマンの歌曲と同じ「献呈」と訳されますがシューマンは”Widmung”、シュトラウスは”Zueignung”。
内容もだいぶ異なります。
献呈も万霊節も、それぞれに愛する人への思いを歌ったものです。
献呈は、自分を理解し、導いてくれた愛する人への思いを、万霊節は、亡くなってしまった恋人に対する思いを。
「明日!」もまた恋人とのことを歌っています。シンプルながらも、「4つの最後の歌」にも通ずる、「時」という概念がなくなったかのような世界が広がる美しい名曲です。新婚の妻でソプラノ歌手のパウリーネのために書かれたと伝えられる「4つの歌曲」作品27の最後の曲にあたります。
2018年 3月23日 19:00
sonorium