Bach-Gounod “Ave Maria”
Toivo Kuula “Ave Maria”
Sekiguchi Catholic Church (Tokyo)
昨日、東京カテドラルでのコンサートが終了いたしました。
ご来場くださいました皆様、ありがとうございました。
素晴らしい空間で、石丸由佳さんのオルガン演奏とともにバッハ=グノー「アヴェ・マリア」、トイヴォ・クーラ「アヴェ・マリア」を歌わせていただきました。
トイヴォ・クーラのアヴェ・マリアは歌われる機会は非常に少ないと思います。
暗くも情熱に満ち、ドラマティックなAve Maria。
会場の響きにも助けられ、経験しがたい体験をさせていただきました。
今年はフィンランド独立100周年、来年はクーラの没後100年にあたります。
トイヴォ・クーラはシベリウスの弟子にあたり、30代の若さで亡くなった悲運の作曲家です。
フィンランドの内戦の時代を生き、独立を果たした翌年に亡くなりました。
それも、勝利を祝う集まりにて、酔った兵士らの口論に巻き込まれる形で、銃弾を頭に受けて。
クーラがもっと長生きしていたらシベリウスのように世界に知られる作曲家になっていたかもしれません。
クーラの歌曲は好んで取り上げてきましたが、今回の演奏は今後もずっと記憶に残るものになると思います。