こういったイベントは初めてでしたが、素晴らしい共演者の皆様のおかげで、良い時間を過ごさせていただきました!
もともとはジャズのイベントとして始まった音楽祭で、今年からユーロピアノ様が協賛しクラシックも参入という形です。
同い年で、芸大時代からの腐れ縁?のテノールの出井さんがクラシック部門をまとめているメンバーで、出演依頼と、誰か男性アーティストがいないか(女性アーティストが多く決まっていたので)、ということで、「チーム井上(笑)」という形で数名紹介いたしました。
まずは19日
汐留ベヒシュタインサロンにて、井上雅人・小瀧俊治・米津真浩 ジョイントリサイタルでした。
第1ステージ
◉Piano-solo(小瀧)
スカルラッティ:ソナタ ホ長調 K.162
リスト:オーベルマンの谷(巡礼の年第1年「スイス」S.160より)
◉Baritone-solo(井上・小瀧)
ロッシーニ:オペラ『セビリャの理髪師』より「街の何でも屋」
ヴェルディ:オペラ『リゴレット』より「悪魔め、鬼め」
◉Piano-solo(米津)
ラフマニノフ:楽興の時 作品16 より 第1番 変ロ短調、第4番 ホ短調、第6番 ハ長調
第2ステージ
◉Baritone-solo(井上・小瀧)
チャイコフスキー:ただ憧れを知る者だけが
チャイコフスキー:ドン・ファンのセレナード
グリーグ:君を愛す
シベリウス:3月の雪の上のダイアモンド
メリカント:人生に
◉Piano-4 hands(米津・小瀧)
ハチャトゥリアン:剣の舞
ビゼー=森亮平:カルメンファンタジー
ローゼンブラット:2つのロシアの主題によるコンチェルティーノ
◉アンコール
Piano-solo(井上)
ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 作品3-2 鐘
Piano-4 hands(米津・小瀧)
ネッケ:クシコスポスト~リムスキーコルサコフ:熊蜂の飛行メドレー
お二人とも素晴らしいソロ。そして息のあった4手連弾!
打ち上げも、こんなに楽しかったのは初めてというくらいに盛り上がりました^^
(僕があることで誰かに説教をしたということは秘密です。。。)
20日
Le Clavier 有栖川にて、作曲&ピアノの竹井良さんのコンサート。
即興や、自作の作品などを中心に演奏。とても美しい作品が多いです。モデルとして以前パリコレにも出演された多彩な方!
後半で、ラフマニノフ「ヴォカリーズ」と、竹井さんの作品「ヴォカリーズ(竹井さんの”飛翔”という器楽作品が元)」を歌わせていただきました。
竹井さんは、sonoriumのオーナー様のご紹介で知り合いました。素晴らしいピアノの音色と、美しい作品。
7月に「飛翔」を小瀧さんのピアノで歌わせていただきましたが、今回初めて竹井さんと共演させていただきました。12月18日の竹井さん主催のコンサートにも出演予定です!
22日
Le Clavier 有栖川にて、ピアニスト米津真浩さんのコンサート。
ラフマニノフの素晴らしい演奏でした。お客様も、前のステージの出演者も、演奏が始まった途端に釘付け。
その場の空気を一瞬で変えてしまいました。ピアノへの愛を感じる本当に素晴らしい演奏。
今後王子ホールでのリサイタルなどが予定されています。
アンコールによび入れていただき、ラフマニノフの歌曲「真昼のように美しい彼女」をリハも打ち合わせもなくぶっつけでしたが、歌わせていただきました。
(実はこの前に歌ってらしたソプラノの岡崎さんのステージでも強引に呼び込まれO sole mioを歌いました…)
23日
Le Clavier 有栖川にて、小瀧俊治さん、井上雅人のジョイントコンサートでした。
前半は小瀧さんのソロ。
華やかな曲を弾くことの多い小瀧さんですが、今回は打って変わってアンコール・ピースのような小品を中心に演奏。
◎ショパン:ノクターン 第16番 Op.55-2
◎ショパン:幻想即興曲 Op.66
◎ベートーヴェン:エリーゼのために
◎ベートーヴェン:ピアノソナタ 第8番『悲愴』第2楽章
◎ドビュッシー:月の光
◎ショパン:黒鍵のエチュード
◎シューマン:トロイメライ
◎リスト:愛の夢 第3番
◎ショパン:英雄ポロネーズ Op.53
小瀧さんらしい、真摯な演奏でした。
アンコールは、聴きにいらしていた米津さんと連弾!
後半は井上と小瀧さんによる演奏でした。
◉ トスティ「理想の人」
◉ R.シュトラウス「万霊節」
◉ シェーンベルク「感謝」
◎ ショパン:ノクターン 第2番 Op.9-2
◉ リスト「おお愛しうる限り愛せ」
◉ メリカント「アンニーナ」
◉ メリカント「何故に私は歌う」
◉ ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 作品3-2(鐘)
そしてこちらのアンコールは、またまた米津さんも加わり、19日に演奏なさっていた「カルメンファンタジー」に、強引に歌が参加!今後も歌うことはないであろう「ハバネラ」「ジプシーの歌」、そしてジャズ風な「闘牛士の歌」の部分で歌わせていただきました。実は米津さんがいらっしゃるのを知ったのは前日夜で、深夜に楽譜を入手。こちらもぶっつけでの演奏でしたが、二人も楽しんでくれていたようですし、お客様が何より喜んでくれていたので、良かったです。
小瀧君は、最も信頼する音楽仲間であり、弟分のような存在。
音楽への姿勢も、人としても、心から信頼しています。(それは井上に限らず、多くのアーティストが信頼を寄せています)
いつも多忙な中、頑張ってくださり感謝しかありません。
今回、井上としてはかなりのハードスケジュールになってしまい、体力との勝負でした。
しかし本当、良い経験をさせていただきました。
いらしてくださいました皆様、ありがとうございました。
小瀧さん、米津さん、竹井さん、ありがとうございました。
大掛かりなイベントを少数精鋭でまとめあげた出井くん、冨永さん、お疲れ様でした!