11日で5年。
この5年という年月。長くもあり短くもあります。
人によっては復興は進んだと言い、一方、まだこれからだ、という人もいる。
ただ、復興が進んでも、決して「元通り」にはならないのは確かなのです。
失われた命があり、失われた自然があり、失われた故郷がある。
新たな1歩を歩んでいくしかない。だからこそ、新たな道を歩むのが困難な方々の支えになれる人はなってあげることも必要だし、同じような問題が起きないよう、起きたことは忘れないように努めなければいけないし、伝えていかなければならない。
震災以降、毎年被災地に足を運び、地元の皆様の負担にならない形を探りながら演奏を届けていますが、決して過去のものではなく、今進行形の問題であることを、考え、行動していかなければいけないと思っています。
11日に思い出すだけにしてはいけない。もちろん、思い出すきっかけとなることは良いことだと思います。
でも、今日も、明日も、1日1日が大事な時であり、常には難しくとも、時々思い出し、考え、行動できることはする、という積み重ねが大切だと思います。