Whisky
お酒は全般飲みますが、家で飲むことが多いのはウイスキー。
日本酒も大好きですが、家で飲むにあたり、ウイスキーは開栓しても長持ちするということもあります。
もともとウイスキーとの出会いは十数年前になります。
その前にも居酒屋さんで飲んだことはありますが、特に美味しいというイメージはありませんでした。
ある日、本当になぜそう思ったか分からなかったのですが、バーに行ってみたい、と急に思い立ち、ちょうど仕事で行っていたサントリーホールの近くで調べて見つけたところに一人で行った時でした。
アイラバー トウキョウ。今は区画整理のためにお店は無くなってしまいました。
まだ20代の時。幸い店長さんも若い方で、無知な自分にも丁寧に対応してくださり、それほど緊張することなく楽しむことができました。
残念ながらその後お店が閉店してしまい、決まったお店にしか行かない傾向のある自分は、そこからしばらくウイスキーからは遠ざかってしまいました。
それからしばらくして、友人のピアニストがウイスキーにハマったのをきっかけに、自分もウイスキーを再び飲むように。
しかし若い時に色々試し楽しんでいた時とは色々なことが違い、不思議な感覚でした・・・
まずはウイスキー業界が不況な時からブームへと。
注目のされ方も、価格も(苦笑)色々と違う…
流行りの蒸留所やボトルも結構変わっていました。
そして、僕自身のウイスキーを飲んだ時の感じ方も。
昔は知らない世界の扉を開いていく「好奇心」というものがほとんどでした。
今もそれは変わりはないのですが、バーなどで一人で飲むときに、「自分自身と向き合う時間」が生まれてくるようになりました。
ウイスキーを味わうとき、バーテンダーさんと話す時、他のお客様の会話が聞こえてくる時。そういう時に逆に自分自身と向き合っている感覚に陥ることがしばしば起こります。
僕にとっては、ウイスキーと向き合う時間、バーで過ごす時間、それは凄く特別な時間となっていきました。
ここ数年はJ’s Barさんなどにお伺いすることが多いです(最近はなかなか行けず本当に残念)。中途半端な知識の自分にも丁寧に対応してくださり、感謝しています。
そしてこのお店の皆さんが凄く素敵。お店で知り合った人たちもまた、年上年下関係なく相手に敬意を払える方が多いです。
barはお酒と人に、コンサートは音楽と人に会いに。
その魅力は、どちらかだけでは無いと思います。
もちろんお酒ですから酔うものでもあります。
しかし、「酔うためのお酒」「酔うための飲酒」という考え方は全く好きではありません。
もちろんたまには、公演が終わった時の打ち上げを楽しんだり、友人との話とお酒を楽しんだり、そういうことはあります(今はそれすらできない状況ですが)。
日常から非日常の世界へ。「音楽」もそうなのですが、それを生業としている僕にとっては、静かにウイスキーと向き合える時間こそが、非日常の世界。
これからも大切にしていきたい世界です。
特に好きな銘柄
ウルフバーンWOLFBURN
スコットランド本土の最北端にある蒸留所で、手造りにこだわった高品質のウイスキー造りをおこなっています。
ブレアアソール BLAIR ATHOL
ハイランド地方の蒸留所です。麦と、フルーティーさ、そしてスパイシー。骨太でやや複雑さを伴うのが特徴です。
シェリー樽を使ったものが多いのですが、バーボン樽もなかなかパワーがあり面白く好きです。
大好きな銘柄の一つ。
ダフタウン DUFFTOWN
こちらはスペイサイド地方。クッキーのような甘味に加え、僕はミントのようなハーブを感じることが多いです。
人気としてはイマイチなのですが、僕は大好きです。
キルケラン KILKERRAN
キャンベルタウン地方の蒸留所。この地方はブリニーという、潮気を伴う味わいが特徴で、これもまたその特徴があります。ただ人気のスプリングバンクに比べこちらは香りは控えめ。ピートとのバランスも含め僕はこちらの方が好きです。しかし、スプリングバンクの人気の影響でこちらもどんどん手に入れるのが困難になってきました。残念です。
上記4銘柄は、ある程度詳しい方でないと探すのも難しいかと思います。
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