会場 ソフィアザールサロン
出演 井上雅人 (バリトン)
小瀧俊治 (ピアノ)
主催 ソフィアザール/ラウル
予定プログラム
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第1部 フィンランドのメロディー
オスカル・メリカントの歌曲
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・金のかけら Kullan murunen
まるで「浜辺の歌」のような伴奏に乗せて歌う可愛らしい歌曲です。
「君は純粋な金のかけら、僕は錆びきってしまった銅の破片。でも僕は金と溶け合うことで、二度と錆びることはないんだ。」
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・やさしく響け、わが悲しみの調べ Soi Vienosti Murheeni Soitto
まるで日本歌曲のような濃密なメロディー。
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・ラドガ Laatokka
フィンランドとロシアの間に位置するヨーローッパ最大の湖。
美しく静かな語りで始まり、やがて広大な讃歌へと発展していきます。
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・嵐の鳥 Myrskylintu
「人は平穏を愛するが、私は嵐を愛する」
非常に激しくエネルギッシュな作品。
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(Piano solo)
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・海にて Merellä
海のようにスケールの大きな前奏、間奏が特徴。
特に間奏に大きく時間が割かれており、ピアノも聞き応えがある作品です。
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・さよなら! Hyvästi
沈みゆく陽と、青春の日々とを重ね合わせた美しく感動的な作品です。
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・人生に Elämälle
人生讃歌。夜を称えています。なぜなら、夜の後には再び朝が、死の後には新たな「生」があるからです。
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休憩(珈琲・菓子)
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第2部 シェイクスピア×ヴェルディ
オペラ『マクベス』より
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・短剣が目の前に! Mi Si Affaccia un Pugnal!
魔女たちの「マクベスは王となる」という予言に野心を揺り起こされるマクベス。そしてその予言をマクベスから聞いた夫人も野心を掻き立てられる。夫人に、王が宿泊するこの期に..!と吹き込まれたマクベス。その夜、マクベスの目の前には短剣の幻が現れる。お前はどこへ導こうというのか…
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・去れ!王の亡霊よ Fuggi, Regal Fantasima
王となったマクベス。しかし「バンコーは王の父となる」という予言を恐れたマクベスは、バンコー親子に刺客を差し向ける。しかし子供は取り逃がし、不安に駆られたマクベスは再び魔女たちの元へ。魔女たちは問いかけに答えず、8人の王の亡霊をマクベスの前に現わさせる。最後にバンコーの姿が現れ、恐ろしさのあまりにマクベスは気を失う。
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・炎の中に立ち Vada in fiamme e in polve cada
意識を取り戻すマクベス。魔女たちから聞いた「マクダフに気をつけよ」との予言に、「マクダフの城は燃えるがいい!」と権力に取り憑かれ残忍なマクベスの一面を見せる。(この場面は現行版ではマクベス夫人との二重唱に置き換えられています)
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(Piano solo)
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・慈悲と名誉と愛と Pieta, Rispetto, Amore
敵がイングランドと手を組んだと聞いたマクベス。若造に負けるか、と声を荒げるが、「私の墓には優しい言葉は花が手向けられることはないだろう」と人生を振り返り哀歌のごとくアリアを歌う。
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・不幸にも信じてしまったために Mal Per Me Che M’affidai
魔女たちの「マクベスは女から生まれたものには負けない」との言葉を信じ勇猛にマクダフに挑むマクベス。しかし、マクダフの「俺は生まれたのではない、母の体を裂いて(帝王切開で)きたのだ」という言葉に絶望し、マクダフの刃に倒れる。そして、「魔女らの言葉を信じてしまったために… 王冠よ、お前が私の全てだったのだ..!」と言い事切れる。(現行版ではこのモノローグは無く、代わりに合唱をフィナーレとして追加している)
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懇親会(ワイン・ソフトドリンク)