モーツァルトの「魔笛」。
初のパパゲーノ役をやらせていただきました!
ご来場下さいました皆様、ありがとうございました?
パパゲーノ という役は、ただ面白くすれば良い役ではなくて、このオペラの中で一番人間的で、かつ一番人間的で無い両面を持った役だと思っています。
自分にとても正直で、でもその正直さは、なかなか普段出せないものです。
みんなが、閉じてしまっている純粋、純真な心を、解き放てるキャラクターであるべき、と思っています。
タミーノは逆で、苦境を一歩一歩乗り越え、成長していく姿。
どちらも人の歩むべき姿で、その両面を分かち合っているのでは無いかと思っています。
初役ということもあって、台詞も何度も何度も読み込みましたし、10歳以上年下のダブルキャストのパパゲーノ の倍は舞台で動き回りました。その上で、動きは、全て意味を持たせるよう徹底的に整理しました。
課題も多くありましたが、今できるパパゲーノは100%出し切れたと思っています。
今回苦労したものの1つにパパゲーノ の笛があります。 皆、稽古の時から必死に練習したと聞いていたので、自分もそうしましたが、ただ大人しく座って吹くのと動き回って吹くのとは大違い。オケの音も舞台にはそれほど聴こえないので、かなり難易度は高かったです。しかも唇が乾燥すると滑らない(^_^;)
でもなんとか最後まで行けてホッとしました。29日組は鳴る笛がなく止む無くオケピットでリコーダーを吹いていただいてましたが、やはり違和感ありましたね(^_^;) でも本番客席で聴きましたが、リコーダー奏者の方も苦戦しながらも頑張ってなんとか動きに合わせてくださっていたようです。
2幕後半、首を釣ろうとするパパゲーノを止める童子たち。本来は3人の童子なのですが、今回はなんと40名超!のすみだの子供たちが。
そしてバレエの子達も加わった「パ・パ・パ」。
こんなにも沢山の子供たちに囲まれたパパパは、なかなか無いのではないでしょうか。
心を幸せにしてくれる、大好きな演出!
学生時代から大変お世話になっている演出の直井先生。
今回もありがとうございました!
パパゲーナ。とても頑張って、素敵なパパゲーナを演じていました^^
ザラストロの狩野さん。本当に良い声!
29日の公演は客席で見守っていました。
ダブルキャストの渡辺くん、お疲れ様でした!