慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団の定期演奏会を聴いてきました。
批評家では無いので各ステージの良し悪しは書きません。
でも、全体的に素晴らしかった!ということは書いておきます。
さて、今回は第三部に「鎮魂の賦」という作品が演奏されました。
作詩は林望先生、作曲は上田真紀さん。
もとは混声合唱のための作品。そしてそのもとになったのが「鎮魂十二頌」。初演は2003年。まだ芸大に在籍していた頃。バスをつとめさせていただきました。
本日の「鎮魂の賦」男声合唱版初演は、長年ワグネルを指導していらした故・畑中先生のために演奏されましたが、畑中先生の弟子であり、僕の師でもある平野先生もまたワグネルの公演に何度も出演していらっしゃいました。6月に急逝なされ、前回の公演でゲスト出演なさっていた時が、僕が師匠の演奏を聴いた最後の舞台となりました。
実は鎮魂十二頌の初演は、僕の他にテノールの布施雅也さん、そしてメゾソプラノの山下牧子さんと、平野先生の弟子が3名も出演しておりました。
「血」は薄まりますが、それでも畑中先生の流れをくむ歌い手が3人も初演に関わっていた作品です。
偶然でしょうが、その進化版?が畑中先生の血を受け継いだワグネルによって演奏されたということには、大変感慨深い思いがあります。
他の合唱団にはあれだけのクオリティーの響き、音の厚みはなかなか出せないのではないかと思います。
畑中先生の棒で歌ったのは今回の最高学年の子たちまでとの事ですが、他に僕が個人的に教えている子も乗っています。
畑中先生には僕の演奏を審査員として聴いていただいた事もありますし、今日は畑中先生、そして平野先生の事を思い馳せながら演奏を聴かせていただきました。
鎮魂十二頌には「無宗教レクイエム」という名前が付いていました。
しかし、そこには林望先生独自の宗教観、のようなものがあります。
「鎮魂の賦」は重唱の曲を中心にまとめられたので入っていませんが、「鎮魂十二頌」全12曲中の第11曲に「鳥は夢む」という曲があります。
これはバリトンソロとピアノのために書かれた曲です。
ー この世の人生は一瞬の夢のようなもの ー
しかしその一瞬を生きることに、皆苦しみ、楽しみ、様々な人生を送るのです。
この曲は僕のお気に入りでもあり、2011年のリサイタルでも単独で取り上げさせていただきました。
良きものは受け継ぎ、そして新しい一歩を。
色々考えさせられる公演でした。
上田真樹さんと。数年ぶりの再会でした!
リンボウ先生(林望先生)ともお会いできました。「この曲は客席で聴くのじゃなく、舞台で歌いたかったんじゃない?!」
と言われました(笑)でも、本当にそう思いました。
教え子の山崎くん。ソロも頑張ってました!お疲れ様。
他にも、呉くん、池尻くん、桂くんなど知ってる子もたくさんいました。皆さんお疲れさまでした。
指揮では佐藤さん&辻君の「遠い帆」コンビでしたし、色々楽しかったです。
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