6月に急逝した師匠平野忠彦先生のお別れ会が昨日東京會舘にて行なわれました。
先生と親交のあった方々のお話に始まり、お食事、そして教え子たちや先生と関わりの深かった人たちによるコンサートと、非常に豪華なものでした。
東京會舘のローズルームを昼の部、夜の部に分け、本当に沢山の方々がおいでになっていました。
中には僕が芸大生時代にいらした先生方、峰先生や大海先生などもお話になり、昔を色々思い出してしまいました。。。
コンサートでは慶應のワグネル男声合唱団をはじめ先生と関わりのあった方々の演奏や
(↑ワグネル現役生・OBによる演奏)
自分も含む教え子たちの演奏
さらに福井敬さんによる「誰も寝てはならぬ」!
ラストは平野先生のマイ・ウェイ(映像)
先生のマイ・ウェイの映像が終わった時、皆の様々な想いが会場を埋め尽くしたのを感じました。
昼、夜とコンサートの内容、出演者はかなり違ったのですが、僕は両方とも出させていただきました。
僕が先生と出会ったのは高校生の時。
地元の先生の紹介で、芸大を受けるにあたり平野先生にレッスンしていただく事になりました。
レッスンに伺った時、前にレッスンを受けていた生徒がもの凄いカミナリを落とされていました。。。
その時は「これは大変なところに来てしまったかもしれない。。。」などと思ったのですが(苦笑)、すぐに、愛情からで有る事を感じました。
厳しさの中に愛情がある。本当に、素晴らしい、凄い、師匠でした。
僕が大学院を修了する時に、先生もちょうど定年で芸大を退官なさいました。
僕の卒業後のオペラデビューとなった「コジ・ファン・トゥッテ」でグリエルモを演じた時、先生は別組でしたがアルフォンソを演じてらっしゃり、現場でも様々なアドバイスをいただきました。
「マクベス」でタイトルロールを演じた時も観に来てくださり、本当に、感謝してもしきれないほどです。怖いけど優しい師匠。偉大すぎる師匠。心から敬愛する師匠。
本当に、ありがとうございました。
不器用なりにも、師匠から教えられた事を一つ一つ胸に刻みながら、頑張って行こうと思います。
来年3月20日のリサイタルでは、先生を御招待しようと思っていました。
でもきっと、天国からきっと、観てくださると思いながら、頑張っていきます。
2 Responses to “平野忠彦先生 お別れ会”
斉藤 隆
先生がお亡くなりになる直前に、大山さんのクラップをご覧になっていました。
なにしろ全く関係のない私でさえ、一見すれば判る存在感でしたので非常に残念でなりません。
井上雅人
本当に、弟子想いの師匠でした。
マクベスの後、皆で集まって食事した際も嬉しそうに話してくださったのを覚えています。