11月4日に、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー創立115周年記念演奏会にてベートーヴェン「第九」のバリトンソロを務めます。
慶応ワグネル・ソサィティーは明治34年(1901年)に誕生し、その後オーケストラ、男声合唱、女声合唱の3団体から構成されるようになり、5年ごとに合同の記念演奏会を行っているそうです。
この団体で歌わせていただくのは初めてですが、男声合唱とはちょっとした縁があります。
長年指導をしてらした故・畑中良輔先生は、私の師である故・平野忠彦先生の師でもありました。
そして平野先生もまた、男声合唱団に何度もゲスト出演をしていらっしゃいました。
平野先生が逝去される前年の冬、最後に先生の演奏を聴いたのがワグネル男声合唱団の公演にゲスト出演をなさったときでした。演目はローエングリン。その後も、友人の仲光氏が指揮をしたりと、演奏を聴く機会が何度もありました。
声楽の教え子も、ここの団員やOBが何名かいます。
そして今回の出演依頼。畑中先生、平野先生と関わられた合唱団でソロをさせて頂く機会が来たということには、なんとも言えぬ想いがあります。
そして、「第九」にもまた思い入れがあります。
初めて第九の合唱を歌ったのは中学2年の時。
そして初めて第九のソロをさせていただいたのは、学部の2年生の時でした(山形交響楽団/村川千秋指揮)。
それから何度もソロをさせていただきましたが、初の海外での演奏もまた、「第九」のソロでした(上海万博内での演奏:世界交響楽団/曹鵬指揮)。
思い入れのある合唱団と、思い入れのある作品で共演する機会が来たということには、不思議な縁を感じます。
共演者もよく知っているメンバーです。
音大に勤めていた時はまだ学生で、その頃からよく知るソプラノ辰巳真理恵さん、
芸大の後輩で、ヴェルディ協会のコンサートでも協力いただいた平山莉奈さん、
二期会の研修所で一緒に賛助出演をしたテノールの小貫岩夫さん(男声合唱のヴォイストレーナーもなさっています)
と、縁のある3人、そして指揮の和田一樹さんもまた辰巳さん同様、学生の頃から知っています。
良い公演になるよう、心を込めて、頑張ります。
慶應義塾ワグネル・ソサィエティー創立115周年記念演奏会
2016年11月4日(金)
開演 18:30 (開場 17:30)
ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:和田一樹
曲目:
富田正文 作詞 信時潔 作曲 / 慶應義塾塾歌
堀内敬三 作詞作曲 石川嘉一 編曲 / 若き血
ベートーヴェン / 交響曲第9番 ニ短調 Op.125
ソプラノ:辰巳真理恵
アルト:平山莉奈
テノール:小貫岩夫
バリトン:井上雅人
管弦楽:慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラ
合唱:慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団&女声合唱団
※未就学児童はご入場いただけません。あらかじめご了承ください。
S席 2000円
A席 1500円
B席 1000円
注:すでにお問い合わせいただいておりますが、申し訳ありませんが、チケットは当サイトで受け付けることができません。
主催3団体のサイトからお申し込みいただけます。