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新日本フィルハーモニー交響楽団
ルビー<アフタヌーン コンサート・シリーズ>第6回
4月14日(金)・15日(土)14時開演
プログラム
ペドロ・アルフテル:グラン・カナリア島の鐘
P.Halffter: Las campanas de Gran Canaria
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲*
Rodrigo: Concierto de Aranjuez*
ヒナステラ:エスタンシア op.8(バレエ全曲版)**
Ginastera: Estancia op.8 (Complete Ballet)**
出演者
指揮 ペドロ・アルフテル
Pedro Halffter, conductor
ギター 鈴木大介*
Daisuke Suzuki, guitar
バリトン 井上雅人**
Masato Inoue, baritone
アルゼンチンの作曲家 アルベルト・エバリスト・ヒナステラ Alberto Evaristo Ginastera(1916年 – 1983年 正確にはイタリア語読みで「ジナステラ」)が作曲した『エスタンシア』というバレエ音楽です。エスタンシアとは、アルゼンチンやチリで見られる大規模な農園のこと。
ヒナステラが実際に訪れたアルゼンチンの農村の1日の様子、ガウチョ(牧畜などに従事していた、スペイン人と先住民などの混血民族)の様子が、農園の娘と都会の男とのちょっとした恋愛なども絡めながら、描かれています。
第一場 Cuadro I 夜明け El Amanecer
1.導入と情景 Introduccion y Escena
2.小舞曲 Pequena Danza
第二場 Cuadro II 朝 La manana
3.小麦の踊り Danza del trigo
4.農園で働く人々 Los trabajadores agricolas
5.大牧場の牛追い人 Los peones de hacienda;子馬の入場 Entrada de los caballitos
6.町の人々 Los puebleros
第三場 Cuadro III 昼 La tarde
7.パンパ風トリステ(悲歌)Triste pampeano
8.ロデオ La doma
9.黄昏の牧歌 Idilio crepuscular
第四場 Cuadro IV 夜 La Noche
10.夜想曲 Nocturno
第五場 Cuadro V 夜明け El Amanecer
11.情景 Escena
12.終幕の踊り(マランボ)Danza final (Malambo)
という流れになっています。
そしてこの作品の中では、アルゼンチンの聖書として知られる、ホセ・エルナンデス(1834‐86)の叙事詩「マルティン・フィエロ(Martin Fierro)」より、第1節、第23節、第24節、第25節、第26節が、「朗読」、そして第156節、第423節、第245節が「歌」として引用されており、今回は井上がそれを務めます。
この作品のストーリーとは関係がないようですが、「マルティン・フィエロ」は、アルゼンチンの中央部、パンパと呼ばれる大草原で自由を享受しながら生きていたガウチョたちを主人公にした、ガウチョ文学の最高峰と言われているものです。ガウチョたちの生活などをより印象つけるために導入されたのかもしれません。
非常にエネルギーに満ち、そして美しく、時にもの悲しく、、素晴らしい作品です。
今回はマドリード生まれのペドロ・アルフテル氏の指揮。そして氏が作曲した作品も演奏されるとのことです。
そしてそして、ギターの鈴木大介さんの演奏も必聴です!僕も今からとても楽しみにしています。
ぜひ、お越しください。
→【ルビー 4月】エスタンシア op.8(バレエ全曲版)に井上雅人(バリトン)出演決定